第9回 技術書同人誌博覧会が楽しかった!

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目次

はじめに

併設のカフェで撮った戦利品一覧

2023年11月25日に開催された第9回技術書同人誌博覧会にいってみた

このイベントは簡単にいうとエンジニア版のコミケだ
出版社でなく一般の人たちが、主にエンジニア向けの本を作って売り出すという催し
“技術書同人誌博覧会” だと長いので、略して “技書博” とよばれることが多いようだ

似たイベントとして技術書典がある
なんなら、「技術書典にも技書博にも出してます」という方もいるっぽい

友人と 2人で参加し、私が買ったのは 6冊だった
無料配布のものも 3冊もらったので、合計 9冊を仕入れて帰った

買った本はまだ読んでいる途中だが、なかなかおもしろいし勉強になる
イベントそのものも楽しかったし、いってよかったと感じている🙌

ということで、この記事では購入した本の紹介やイベントの感想、買った本を読んでいて気づいたことなどをまとめることにする

購入した本の紹介

入門ntp*コマンド

https://gishohaku.dev/gishohaku9/books/joD5KhHe1T7BiMbXT1Bi

著者: tboffice

ntpとは何か、そのざっくりとした仕組み、各種コマンドの体系などを解説している
今まで曖昧なまま使っていたところを補完してくれたし、数年前 LPICの試験のために勉強した内容を思い出させてくれた

Dockerと和解せよ!

https://gishohaku.dev/gishohaku9/books/hofEMrZRllj1kLg1Q4HP

著者: 大澤文孝

Dockerは簡単に使えてしまうからこそ、厳密な理解を疎かにしたまま過ごしてしまう
しかもみーんな使ってるもんだから「あーそれね。もちろん知ってるよ」みたいなフリをしがちだ

この本は、そんな Dockerをなんとなく使ってしまっている人に向けたもの
基本に立ち返って大事なところを解説したり、現場のプラクティスを紹介したりと、とても素敵な内容になっている

しかも簡潔で読みやすい

LINE BOTではじめる!「居心地の良い」コミュニケーションの実践

https://gishohaku.dev/gishohaku9/books/7CXJoqcArYmFkysNRUTX

著者: @megusunu

LINE BOTの用途やおすすめの構築・実装方法などを解説してくれる本
「なんかスケジュール調整とかリマインドとか楽にできないかな〜」と思って購入した
これから読む!

理系のための経理入門

https://gishohaku.dev/gishohaku9/books/dKMFpsXGdstZ5BqeDb0U

著者: きくゆた

タイトルの通り

ありがとう
そういうの欲しかった

「経理って何?」「決算書って何?何のために何を書くの?」といったことをシンプルな例で説明してくれている
数学的な表現をしている箇所があり、そのあたりが特に “理系のための” たる所以だと思われる

著者のモチベーションが書いてあり、これがすばらしかったので引用する

ただし、この複式簿記、ちょっとわかりにくいです。 (中略) これは2つの理由があるからだと私は考えています。

  • 解説書の類では「どうやるか」の記載に偏っていて「なぜか」「なにか」を言わない
  • 計測方法や記録方法が簡略化されていて元々の考え方が見えにくくなっている

ブッ刺さる
ありがとう

セガサターンとMIDIで通信する本

https://gishohaku.dev/gishohaku9/books/bUccp8JNiljab3gkl6uX

著者: 大神祐真

MIDIポートを介してセガサターンと PCを繋いで遊んでいるさまが書いてある
そんなことよく思いつくなあ

両端末の通信のためにプロトコルまで設計したらしい
変態だなあ

今回はローダを作って Hello worldを実行するくらいにとどまったようだが、プロトコルの発展次第ではセガサターンから Xにポストしたり、いろいろ音を鳴らしたりできそうだね、とのこと
未来が広がってるの謎すぎる😂

物理本を作りたくなった時に読む本

https://gishohaku.dev/gishohaku9/books/l8j3jpZEgxDSgrFgjlL1

著者: ねこはうす

物理本を作ってみたいけど…もっと色んな加工してみたいけどよくわからない…、といった方のための入門書です。

とのことだ
さすがというべきか全ページがカラー印刷で、私が持ち帰った中でいちばん綺麗に仕上がっているように感じる

同人誌印刷の基礎知識、紙の選び方、印刷所の選び方、…
まさしくこれから本を刷る人のための情報がギュッとコンパクトにまとめられている

このイベントに参加してみて、「いつか同人誌を出してみるのもアリだな」と思ったので衝動買いした

イベントの感想

まず、すごく楽しめたし参加してよかったと思っている
欲しかった本はだいたい買えたし、チェックしていなかった本との偶然の出会いもあった

会場の雰囲気だが、いい感じに賑わっていた
私が会場にいったのは 13時過ぎあたりで、人が行き交ってはいるけども混雑してはいないという、まさしく適度な賑わい

次に、これまでの内容でなんとなく感じられたかもしれないが、本の多様性が想像以上だった
ジャンルはさまざまで技術と関係のない本もあるし、どれをとってもユニークなものが多い
ニッチな情報を求めている人にはとても刺さるのではないだろうか

また、私がとても嬉しかったポイントとして、会場の中にカフェが併設されていたという点がある
休憩もできるし、買った本をその場ですぐ読める!
これはいいねせざるを得ない👍

カフェの中ではコーヒー・紅茶とお菓子がサービスとして振舞われており、とても嬉しい記憶として残っている
運営のみなさん、ありがとうございました!🤝

会場を回っていて、何人か知人を見かけた
実際に本を書いて売り出している人もいて、「同人誌って実はすごく身近だったのかも」と感じたりもした

買った本を読んでいて気づいたこと

このイベントで本を買って読んでみて、感じたことがある

それは “自分でお金を払って手に入れた情報は、とても真摯にインプットできる” ということだ

なんというか私の性質なのか、フリーで公開されているブログやスライドなんかはサッと流し読みしてしまうことが多い
それこそ ntpや Dockerなんかの情報を検索してヒットした記事を読むときは、”今求めているただ一点の情報” にしか注目せず、周辺の情報を削ぎ落としていた

そんな自分の性質に気づけたとともに、ちゃんとリソースを使ってインプットすることのよさを実感できた

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