技術広報を「ナカ起点」と「ソト意識」の両輪で考えている

ナカ起点で原石を掘り起こし、ソト意識で磨き上げる

目次

技術広報として「中」に向き合うことの重要性を感じている

技術広報の専任として活動を始めてから 1年以上が経ちました。

ちょっと前から、私の目指す技術広報は「ナカ起点」と「ソト意識」の両輪によって成立するのかもと感じています。

  • ナカ起点(=原石の発掘):
    「社内でこんな素敵なことが起こっている」「こんな思いを持っているメンバーがいる」といった発信の原石をキャッチして、発信や勉強会につなげること。
  • ソト意識(=磨き上げ):
    「こういう人に共感してもらいたい」「きっとこんな悩みを抱えているだろうから」といった読者視点で、行動変容を起こしうるテーマや内容に磨き上げること。

これらはまさに両輪のような関係です。
ただ、最近改めて感じているのは、「そもそもナカ起点(発掘)って、想像以上に難しくて、能動的なパワーが必要だよね」 ということです。

今回は、私が最近考えているこの「ナカ起点の難しさ」と、そこに対する向き合い方について、最近考えていることを整理してみたいと思います ✍️

「ネタがない」の正体

エンジニアに発信をお願いすると、よく「ネタがない」という言葉が返ってきます。
でも、詳しく話を聞いてみると、実は素晴らしいネタを持っていることがほとんどなんですよね。

以前、社内でアドベントカレンダーのブログリレーを企画したときのことです。
多くのメンバーが「書きたい気持ちはあるけど、ネタがない…」と悩んでいました。
そこで、一人ひとりと会話をして、これまでの活動や試行錯誤などを聞いていくと、8人ほど話した全員が、実はとても立派な発信ネタを持っていたんですね。

なぜ、本人は「ない」と思ってしまうのでしょうか?
背景には、エンジニア特有の、あるいは人間共通の心理があるように思います。

「当たり前」という感覚

日々その業務に向き合っている本人にとって、それは「息をするようにやっている当たり前のこと」になりがちです。
高度な専門性や工夫であっても、自分にとっては日常の一部なので、わざわざ外に出すほどの価値があると思えないんでしょうね〜 🤔

成長を自覚するのが難しい

日常生活で、「昨日より身長が 1mm伸びたな」と気づける人はいるでしょうか?

人間は、日々の連続的な変化には気づきにくいものだと思います。
昨日の自分と今日の自分を比べても違いはわずかですが、半年前と比べれば大きく成長しているはず。
しかし、本人はそのグラデーションの中にいるため、自分の成果や成長を客観的に認識するのが非常に難しいのだと思います。

よほど内省と客観視に長けた人でない限り、自分だけで「これ記事ネタだ!」とか気づくのは難しそうですね。

だからこそ、能動的に掘り起こす

「何かあったら教えてね」と待っているだけでは、素晴らしい原石が埋もれたままになってしまいそうです。
私自身がこういった状況をたくさん見てきたので、「実は、成果や成長を能動的に発掘しにいくのって、技術広報の大事な仕事なんじゃない?」と思い始めました。

「じゃあ具体的にどうしたらいいの?」というのがポイントですが、ここはまだ探索中です!

画期的な仕組みが思いついているわけではありませんが、継続的にエンジニアと接点を持ち、会話をし、活動をキャッチアップし続けることが重要そうだと感じています。
「それ登壇ネタですよ」「たぶんそれめっちゃすごいっす」と、外からの視点で価値を承認し、光を当てる。

そんな働きかけを当たり前にできるようになりたいな〜と思っているところです。

「ソト意識」も諦めたくない

ここまで「ナカ起点」の話をしてきましたが、「ソト意識」、つまり発信コンテンツとしての質を上げることも大切にしたいと思っています。

前提として、私は「発信するだけでめちゃくちゃ偉い」 というスタンスです!
アウトプットにはエネルギーがいりますし、勇気もいります。まずは出すだけで 100点です 👍 👍

そのうえで、技術広報担当としてプロフェッショナルな価値を発揮するなら、そこに「ソト意識」も乗せていきたいという意思はあります。
せっかく掘り出した原石なので、より美しく見えるように研磨したいですよね。

私なりには、次のようなことを自分に問いかけ、磨くよう努力しています。

  • 対象者はどんな人で、どんな悩みを抱えているだろう?
  • この発信を通じて、どんな体験をしてほしい? 逆に、どんな体験は避けるべき?
  • どう感情を揺さぶり、どんな結果につなげたい?

正直、これはすごく難しいですし、私もまだまだです。
でも、ここを諦めずに考え続けることこそが、技術広報の介在価値なのかなと思っています。

現在進行形のトライ

実は今、この「ナカ起点」で濃密な情報を拾い上げつつ、「ソト意識」も取り入れて立ち上げたコンテンツがあります。
まだ途中なので結果は出ていませんが、順調に進んではいるので、また良い学びが得られたらどこかで共有するかもです!

結び

社外から技術広報を見ていると、どうしても「外に出ている姿」に目がいきがちです。
中でどんな働きかけがされているかは、なかなか見えにくいものですよね。

でも、実際はその見えない「中」の活動こそが、とても重要で、とても難しい…と最近感じている、という話でした。

引き続き探索ですね〜 ⛏️

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