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目次
はじめに
「この文章、すごく読みにくい」と思ったことはないだろうか?
多くの人は、毎日何かしらの文章を読むことになる
仕事をするときはもちろん、休日であってもさまざまなシチュエーションで目にする
それだけ触れる機会があれば、誰しも読みにくい文章に出会ったことがあるはず
ひどすぎるあまり腹が立ったこともあることと思う
また、読むのと同様に、自分で文章を書く機会もたくさんある
もしかしたら、自分が不満をおぼえているのと同じく、他人も自分の文章に対して憤っているかも…
そうなる確率を少しでも下げるために、私が文章を書くときに気をつけるべきだと思うことを 5つほど紹介する
先に断っておくと、ごく当たり前のことが多いと思う
文章をダメにする 5つのこと
誤字・脱字
文字が間違っている、もしくは抜けてしまっているなら、修正すべきである
当たり前すぎる…が、だからこそ油断せずしっかりチェックしよう
また、そもそも間違った用法・表記だと知らないパターンもあると思う
ありがちなものでいうと、 しづらい
を しずらい
と書いてしまっているパターンとか
表記・書式の不統一
たとえば、以下のようなものを指している
- 表記ゆれ
- 最初は
サーバ
と書いていたのに、別の箇所ではサーバー
と書いている
漢字・ひらがなでの表記も統一されるべき - 記号の全角と半角が混じっている
- 最初は
- 文体の不統一
- 文末の
だ・である
とです・ます
が混在している - 文末に句点
。
があったりなかったりする
- 文末の
これらをやってしまっているケースは結構多いと思う
法則性があって表記・書式を変えているなら OK 👌
長くて複雑
1つの文章に全ての情報を詰め込もうとして長くなっているパターン
本当にわかりにくいから本当にやめてくれ
「長くて複雑な 1文」は全て「簡潔な短文の集合体」にしてくれ
一般的に、1文の文字数は 50文字程度、読点 、
の数は 2つくらいに収めるといいと聞いた覚えがある
徹底しているわけではないが、目安として参考にしている
会話やプレゼンなどにおいても、簡潔に話せない人の話は正直聞いていたくない…
これは作文に限定せず常に気をつけるようにしたい
ら抜き言葉
この問題については諸説あると思う
ら抜き言葉というのは以下のようなもの
- 食べれる
- 出れる
- 見れる
可能を表す 食べられる
を 食べれる
と表記するあれのこと
日本語の文法的には誤っているということになる
ただ、諸説あると冒頭に書いたのにはいくつか理由がある
- 言語は変化するものだから
- 支持する意見もあるから
- 受動の
食べられる
(捕食される) と見分けがつく - 1文字ぶん短くできる
- 受動の
個人の見解としては、「ビジネスシーンの書き言葉」というケースではら抜き言葉を使うべきでないと考える
一方で、話し言葉とかカジュアルなチャットなんかではいいんじゃない?という意見
ののの、ためため
これは私が勝手にこう呼んでいるだけで、ひょっとしたら別の適切な名前があるのかもしれない
何を指しているのか、いくつか例を挙げてみる
- ののの
- 「明日の打ち合わせの日程の調整」
- 「向こうの家の長男の息子」
- ためため
- 「先週足を怪我してしまったため松葉杖をついているため、ゆっくりでしか進めない」
「てにをは」や接続詞などを使う際、同じものを何度も繰り返してしまうと、文章が読みにくくなってしまう
さらにチープな印象にもなってしまうように思う
別の表現にするなり文をわけるなりして解消したい
また、同じ文末が何度も続くのも違和感になりうる
「…です。…です。…です。」のように、一連の文末がワンパターンだと、先ほどと同様にチープな印象になる (これについては「日本語って厄介だな」とも思う)
適度に文末も散らしていきたい
最後に
私にとって読みやすい (違和感がない) 文章にするためのポイントを紹介してきた
一般的に正当であろう範囲内に絞ったつもりだが、ここで取り上げたものの全てが常に正しいというつもりはない
ら抜き言葉でも触れた通り、やはり時と場合によって変わる部分もあると思う
これまで偉そうに書いてきたが、私自身ダメな文章を書いてしまうことがあるので、「せめてこれらは頭に叩き込んでおかないと」という戒めとして整理した
(なお、「ののの、ためため」はわざわざ書くほどのことでもないかなと思いつつ、4つだとキリが悪いと感じて捻り出した)
誤字・脱字や表記ゆれなどは初歩的なミスだが、ビジネスシーンでも守られていないケースは意外と多いと感じる
実際に声に出して読んでみると、文章の誤りや違和感などに気づきやすいので、対外活動で作文をされる読者におすすめしたい
この記事によって、ほんの少しでも読者の意識向上に寄与できたなら嬉しく思う