20歳の頃の自分に「キャリアって何?」ときかれたら

要は「嫌なところからは遠ざかり、心地いいところへ近づく」ということ

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目次

“キャリア” とかいう言葉さあ…

わかりにくいんよ

私が働き始めたのは 20歳の頃でしたが、あのときの私には全くピンときていませんでした
7年近く働いた今でも「なんとなくこういうものらしい」くらいの認識です

新卒で入社したばかりの頃、会社の人事担当者から「キャリアってどう考えてる?5年後、10年後どうなってたい?」とかきかれたことがありました
その時はそもそもキャリアという言葉の意味も考え方もわからなかったので、たしかその場しのぎのことをいった気がします
たぶん相手にもバレていたと思います

で、26歳を終わろうとしている今、いつの間にか私の中で解釈がまとまっていたようなので、「あの頃の自分に教えるとしたらこんな感じかな〜」というのを書いてみようと思います ✍️

先にいっておくと、「キャリア設計しないとまずいよ!」とかいうつもりは全くありません
ただ、

  • 「よくわからんなあ」と思っている人の不安を緩和できたら嬉しい
  • キャリアという概念をどう表現するか考えてみるとおもしろいかも

みたいなモチベーションで書いています!

わからないのは応用から入ろうとしているから

さて、なぜあの頃の私に “5年後どうなってたい?問題” が解けなかったのか、考えてみましょうか

今思えばわからなくて当然だと思います
なぜなら、基本を学ばず応用を求められていたからなんだと思います

新発見みたいにいうようなことではなく、本当にシンプルな理由です
働き始めたばかりで “今の自分” が理解できていないのに、”将来の自分” を考えようとしていたということです

自分の好きなことって何だろう?とか、どういうときに幸せを感じるんだろう?とか、20歳そこそこの私にはわかりませんでした

いろんな仕事を経験した今は、「あれは楽しかったな」「あれはつまんなかったな」みたいな感じで、仕事内容と感覚のセットがいくつも揃っています
それらを俯瞰し、共通点や違いなどを見出して初めて自分のやりたいことがわかりました
こうして言葉にすると当たり前のことですね〜

さて、以上のことを踏まえると、やっぱりいきなり “5年後どうなってたい?問題” に挑むのは難しいんだろうな〜という気がします 🤔

応用から入るのは難しい、ならどうするか
そう、基本からいきましょう!

キャリアの基本

では、私なりのキャリア設計の基本原則を見ていきましょう

嫌なところからは遠ざかり、心地いいところへ近づく

これです、これが私にとっていちばんシンプルでフィットする考え方でした

ちょっとずつ居心地のいいほうへ進むということ
それは同時に嫌なところから遠ざかることでもあります

これはどちらを主導に考えてもいいと思うんですよね
観点は「どうなりたいか」だけではなく、「どうなりたくないか」でもいいと思います 👍

キャリアは一般的には仕事の文脈で使うことが多いと思いますが、人生そのものという広い視野で考えてもよさそうですね

“チャンスがくる確率” と、”それを掴める確率” を上げる

これもめっちゃ大事だと思います
ただ、これをキャリアの分野とするかは人それぞれ、賛否両論あるかもしれません

人生には大きなランダム性が伴います 🎲

そのランダム性を完全に排除して思い通りにすることはできません
ただ、”チャンスがくる確率” と、”それを掴める確率” を上げることはできるのではないかと思います
その方法については後述する応用編で一例を紹介してみます!

焦るな

キャリアを考えるうえで、焦りは禁物だと思います
これも大事な原則として伝えたい…

今までの基本原則も、結果が出るまで時間がかかりそうですよね

心地いいところへ近づくといっても、そもそもそれを見つけるのに時間がかかるし、即座に大きく近づけるとは限らない
チャンスなんていつ手に入るかわからない

そしてもうひとつ、自分は日々アップデートされていくものです
今楽しいことが、5年後も楽しいとは限りませんよね
極端な話、明日たまたま音楽のおもしろさに目覚め、そこからずっと没頭し続けるかもしれません

まあ、そういう不確実性があることも認識しておいたほうがいいかな〜と思っています
なので、焦らない、そして一度描いたものに固執しないほうが、不確実な現実にも適応しやすいのではないでしょうか 😌

応用編

ここからが応用です

繰り返すと、世の中のキャリアの話は大体この応用についてしか語っていない気がします
今までの基本原則の延長として、応用のしかたを考えてみましょう 💡

「こんな生活してたい」を思い描く

早速、おなじみの “5年後どうなってたい?問題” です!

すでに「これやりたい!」「これはやりたくない…」があるなら、その優先度をつければいいと思います 📝
まだわからなければ、基本原則に従って焦らず経験を積みましょう

優先度を決められた人はそれだけでもすごいと思うんですが、”いつまでに” も考えられると最強です!

「そのためにはどうすればいいか」を考える

さて、「こんな生活してたい」の要素が出てきたら、どうすれば実現できるか考える時間ですね
期限を設けられた人は、それも考慮して方法を考えましょう

で、その方法はどうやって考えるんだ?についてバシッと勝ちパターンを提示したいところなんですが、私には「時と場合による」としかいえません…
“勉強して必要な知識をインプットする” とかはありきたりすぎて、語る必要もないですよね
なので、私的に「これ、キャリアの話では比較的出てこない割に大事だと思うんだよなあ」なことを紹介してみます

それは、「すごい人」と仲良くなって関係を維持することです 🤝

これは基本で取り上げた “チャンスがくる確率” と “それを掴める確率” を上げるための、いちばんわかりやすい方法だと思います
すごい人の周りにはチャンスが生まれやすいというか、すごい人がチャンスを生み出す傾向にあると思うんですよね
そんな人と親しい間柄にあると、チャンスを発見し、かつ掴み取る確率も上がるのではないかな〜と

ただ、この方法で注意が必要なのは、自分からもすごい人にメリットを提供できなければならないという点ですね
すごい人の周りにはすごい人が集まりやすいはずなので、何かしら価値を与えられる人間でないと相手にされないと思います
特定の専門知識を持っているとか、めっちゃ話を聞くのが上手いとか、そういうレアなものがあるといいですね!

これに関連した話で、実はすごい人に出会うための方法もあるのではないかと思います
それは自分からどんどんアウトプットすることですね

これは私が語るよりしゅーぞーさんの記事を読んでもらったほうが早いです

実際にがんばれそうな範囲で折り合いをつける

前のトピックで方法を考えていたわけですが、実際全てできるとは限りませんよね
考えてはみたものの「しんど…」となることも多いのではないでしょうか?

ということで、「ここまでならがんばれそうだな〜」という妥協点を見つけましょう 📍
効果の期待値、優先度、難易度とかを考慮すれば折り合いのつくところが見つかりそうですね

自分の市場価値は自分で守る

応用編、今までは未来を見つめる作業でした
未来のことを考えるって本当に疲れるので、ここで一息ついて現在の話に移りましょう

世の中には、常に市場から求められる人っていると思うんですよね
そういう市場価値が高い人って、ほぼ確実に

  • 成長し続けている
  • 人材としてレアである

という要素を持っていると思います

キャリア開発をしていくうえで、この市場価値というものはとても大事です
市場価値が高ければ、自分の好きなポジションをとれる確率が高まりますよね

では、これを高めるにはどうすればいいのか…

まず成長の話からしましょうか 🌱

人は環境に恵まれていると自然に成長し続けます
ただ、たまたまそういった環境に身を置ける、かつ定着できるとは限りません

なので、普段から自分で成長のサイクルを回せるようになりましょう
たとえば

  • ひとりでインプット・アウトプットをする
  • モチベーションを分けてくれる仲間と一緒にインプット・アウトプットをする
  • 勝手に成長させてくれる環境を自分から発見し、そこに移動する

とかですかね
ちなみに、これは習慣化しないと効果がありません!

はい、次は人材としてのレア度の話ですね 💎

私は人材のレア度を決める要素には 2種類あると思っています

  1. スキルの深さ
  2. スキルの組み合わせ

深さはシンプルに深いほどレアですよね
組み合わせのレア度というのは、その組み合わせを持っている人が少ないほど高まります

ずっとひとつの「好き」を追究する自信のある方は深さで勝負してもいいかもしれませんが、私のおすすめは組み合わせのほうです
なぜなら、深さで勝負するとずっと一線級であり続けなければいけないし、分散投資ができないし…といった理由です

これは EM.FMを聴いてもらったほうが気持ちよく理解できると思います!
超絶深い学びが得られると思うので、ぜひ聴いてほしいです 🙌
タイムスタンプでいうと 45分くらいからその話が始まります

定期的に見直す

私の紹介する応用編はこれが最後です!

こういったキャリア設計は、定期的に見直しましょうといわれているようです
正直、ここまで考えるのはすごく大変そうなので、見直すのも骨が折れますね…

ただ、「焦るな」のところでも書いたように、自分はアップデートされるものなので、考え直す価値はありそうです
それに、過去に設計したキャリアプランに執着しにくくなるというメリットもありそうですよね

終わり

今さら白状するんですが、私はキャリア設計とかしてません
“5年後にこうなってたい” とか考えてません

私は今好きなことを追い求めるだけのスタイルでやっています
ライフスタイルが変化しない限りは、この先も同じなんだろうなと思います

さて、この記事の当初の目的を振り返ってみると、「キャリアの考え方を昔の自分に説明するならどう伝えるだろう?」というものでした
思ったより長くなってしまいましたが、今の私の考えを一通り構造化できた気がします! 💪

あの頃の自分に「キャリアって何?」ときかれたとき、あなたならどう答えますか?

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