ハンズオン研修の作り方 (2) 当日編

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目次

当日編

前回の準備編に引き続き、研修当日の運営について解説します

前提として、準備がしっかりできていれば大きなリスクはないと思われます
逆に、「当日の対応力も成否に影響するものの、事前の準備のほうが重要である」というのは読者のみなさんの感覚とも相違がないと思います

当然ですが、これから説明する内容はあくまで型のひとつであり、細かいところは状況に応じて変わるということを念頭に置いて読んでくださいね

設営

会場にて、開催前に必要な準備をおこないます
スクリーンのセットアップなんかは思い通りにいかないことが多いので、早めに会場に入って済ませることをおすすめします

連絡手段の確立

受講者たちに一度に案内ができる連絡手段を用意しておきましょう
リンクを送るときや課題のヒントを伝えるときなどに重宝します

雰囲気づくり

研修を開始したら、当日は柔らかい雰囲気にするのが望ましいでしょう
堅い空気だと実践のときに盛り上がらないおそれがあります
ツカミや雑談などを駆使して、早いうちから場を温めておきましょう

私の場合、資料の中にツカミのスライドを作ったほか、もう 1人の運営メンバーとのトークも取り入れることで解決できました
トークが特に効果的だと思うので、運営メンバーが複数人いるのであればぜひ取り入れましょう

ハンズオンのサポート

ハンズオンの段階では、講師から率先して声掛けをすることを推奨します
もちろんおせっかいの場合もありますが、何よりも受講者の「わからないけど質問は遠慮してしまう」や「何がわからないのかもわからない」といった状況は回避すべきです
質問がないからといって安心していたが、話を聞いてみると全然わかっていなかったということが実際にあります

また、質問に応対していると、「これだけヒントがもらえたら解けると思うんだけど、全然手が動いていないな」という状況に遭遇するかもしれません
そういったケースは、前提となる基礎の理解が足りていない証拠です
つまり、受講者たちの理解度を確認し、適宜揃えるというプロセスが不十分であるといえます
それが複数人で発生している場合、次の「カリキュラムの調整」が必要になってくるかもしれません

カリキュラムの調整

当日、必要に応じてカリキュラムを調整するようにしましょう
調整というのは、一部の解説や課題をスキップしたり、逆に付け足したりといった作業です
この状況判断をしやすくするために、タイムスケジュール・進捗状況は意識しておきましょう

調整の例を以下に示します

  • 課題が想定よりも遅延しているため、途中で解説を挟む
  • ひとつのチームだけ欠席者が出てしまったため、そのチームは積極的にサポートする
  • コーディングの課題が早く終わってしまったため、コードレビューの時間を追加する

受講者へのフィードバック

研修の最中、講師から受講者にフィードバックをしてあげましょう
「これに気づけたのは素晴らしいですね」とか「これを解決するともっとよくなると思います」とかですね
ポジティブな意見で受講者のモチベーションを引き出したり、アドバイスによって学びを促進したりといった効果が期待できます

受講後アンケートをとる

事後のアンケートを用意したのであれば、忘れずに回答してもらいましょう

最後に回答に必要な時間を残せるよう計画するといいと思います
後日お願いするよりも、研修の一環としてその場で回答してもらったほうが確実に情報を得られますね

まとめ

以上で当日編の解説を終わります

ざっくり伝えたいことをまとめると、

  • 基本的には、当日に焦らずに済むようにしっかり準備しましょう
  • 当日の腕の見せどころは「受講者へのサポート」と「カリキュラムの調整」です
    • 受講者に積極的に声をかけていきましょう
    • 研修の進み具合と受講者の理解度は定期的に確認して、必要に応じてアドリブを利かせましょう

上記のような感じです

さて、次が最後の後日編です

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